こんにちは
東京都北区田端にあります高岩音楽教室講師谷田幸子です。
高齢者ボランティア『コミークラブ』
20年前の4月、まだ私のお腹には4ヶ月になる長男がいた頃、高齢者の閉じこもりを防止しようという目的でこの『コミークラブ』は北区田端で発足しました。
当初、私はスタッフではなく、母がこのコミークラブに参加していたので、その関係で第1回目の催し物の講師として招かれミーティングに参加していました。
自宅介護の会
ボランティアの初期スタッフはみんな自宅介護経験者です。
この頃はまだ福祉が今のように盛んでなかったので、介護者が各自工夫して介護をしていました。
母もその一人。
私が小学校入学前から曾祖母を介護、その後、祖父母、父方の祖母と4人の介護を母は経験しました。
そんな介護者達を地域保健婦の小宮山さんが集めて、悩んでいるお話を聞いたり、みんなで介護の仕方のアイディアを出し合ったりする会をこの北区田端で作りました。
介護卒業
そんな中、次々に介護を卒業する人が増え、この介護者の会も終わってしまうことになりました。
でも、同じ悩みや支え合い励まし合ってきた仲間との繋がりをこのまま終わらせてしまうのも寂しい。
そこで、
「折角だから、自宅介護で得た知識を地域の皆さんに還元しよう!」
「高齢者が寝たきりになると介護の人も大変になるので、高齢者の閉じこもりを防止しよう!」
という思いに賛同した14名で、月1回、地域の田端ふれあい館(田端区民センター)を借りて催し物と茶話会を開くこととなりました。
コミークラブの命名
会の名前を決めようとみんなで考えていましたが、部外者の私が一言。
「コミークラブはいかがでしょうか?」
保健婦でこのコミークラブ発足の立役者、小宮山さんのコミ。
高齢者の皆さんとのコミュニケーションをとるのでコミュニケーションのコミ。
口コミで広がっていけるようにと口コミのコミ。
コミークラブには、この3つのコミが含まれていると説明しました。
スタッフのみなさん、
「それいいね!」
と、即決で決まりました!
そして、是非このボランティアの活動記録を残していきたいと考えて私もスタッフにと名乗りを上げました。
ここから私もスタッフの一員です。
第1回目は・・・
第1回目の会員さんは、なんとスタッフと同じ14名!
今回の催し物が楽しかったら次も継続してきてくれるとスタッフ皆が思っている中、私が担当の「みんなで歌おう!」の催し物が始まりました。
練習を重ねたおかげで催し物は成功し、参加者からは
「楽しかった~また来月来るからね!」
と言ってもらえて、今でも安心したことと嬉しかったことを覚えています。
狙いはバッチリ!
初期の14名から狙い通り、口コミでコミークラブのことはどんどん広がり、現在は毎月30名程の会員さんが参加してくれます。
他の区からも参加してくれたり、別の地域で同じような会を作るために見学者も来たりもします。
当時、一番宣伝となったのは、北区の北ケーブルテレビでほんの少しコミークラブの様子が流れたことです。
そのこともあり、どんどん広まってきたこと、狙いはバッチリです!
コミークラブの歩み
そこから20年、帝京大学看護学科の学生スタッフの協力もあり、また北区田端の地域の高齢者ケアマネージャーとも提携し、会員さんをサポートする体制も整いました。
また催し物も落語、アクセサリー制作、ゴスペル、オカリナ、運動会、クリスマス会、みんなで歌おう、脳トレ・・・etc.を企画しました。
15周年記念には、北区長の花川與惣太さんをご招待し、忙しい合間をぬって会場にお越しいただきみんな感激しました!
ゲストにはミュージカル落語の三遊亭究斗さんをお招きして楽しい時間を過ごし、最後に美味しいお食事でお祝いをしました。
これからも楽しく!
最高年齢96歳の会員さんにとっては、まだまだひよっこのスタッフ達ですが、会員皆様の笑顔を見るためにこれからも25周年、30周年と頑張っていきたいと思います。
コミークラブ発足の年に無事に生まれた長男も今年20歳になります。
小さい頃からコミークラブで会員さんに可愛がられ育てられました。
その頃の写真を見るととても懐かしい思いと、これからも頑張らなくちゃ!という思いになります。
コミークラブ 20歳のお祝い
[開催日]
4月20日(土)
[スケジュール]
11時会場:コミーカフェ(お茶を飲みながら自由に茶話会)
13時式典:~演芸~コミークラブの歩み
15時:お開き
[場所]
北区田端ふれあい館 2F 第1ホール
[参加費]
¥500(催し物で変動 通常¥300~500)
*お気軽にお越し下さい!
お一人での参加も歓迎いたします!