黒い箱の中身は?

日頃のレッスンで生徒さんから「黒い箱の中は、何が入っているの?」
「うちのピアノは、押すところ(電源)があるけど、お教室のピアノはないの?」と聞いてきます。
構造を説明しても難しいし、絵を書くのもちょっと・・・
そうだ!そろそろ調律の時期。
「これは良い機会かも!」と考え、アップライトピアノの構造を知ってもらうこと、そして調律師のお仕事を知ってもらおうと調律師の方にも協力して頂き写メを取らせていただきました。

動物の毛と聞いてビックリ!

この調律の模様については、お教室の瓦版で生徒さんに詳しく紹介しようと思いますが、ちょっと先に写メを見たいと言った数名の生徒さん。
写メを見せ説明し、ハンマーが羊の毛で出来ているのを知ると「えっ!」とみんな驚きます。

構造を知ることでタッチの意識が芽生える

「このハンマーが弦を打つんだ」と強く叩いたり、弱く叩いたり、そして羊を撫でるかのように優しく鍵盤を撫でる小さい生徒さんもいました。
まさにこの音を探るということがピアノの構造を知る目的の一つでもあります。

イメージを持つと「優しい音」に・・・

いつも力いっぱい鍵盤を押さえつけて演奏する小さい生徒さんが、「羊がいっぱい」と言って撫でるようにそっと弾いていました。
そこからどんどん話が膨らみ「お母さん羊がここで~」「赤ちゃんが鳴いて~」「お父さん、おじいさん・・・」と、しばらくお話が続きましたが。(そのお話の発想も大事ですね!)
本人も音の変化に少し気がついたようで「優しい音」と。
ピアノに動物が使われていると思うと優しく弾けるんですね。
これが脱力の第一歩に繋がれば・・・と思います。

病気の鍵盤もお注射で元気!

こちらの(下記)写メで一言!「お注射されてる・・・病気なの?」
とても可愛い感想でした。
「お注射されたからもう治ったのよ」と。
小さな生徒さんも安心したようです。

調律師さん

写メを見ると調律師のお仕事の大変さもきっと分かると思います。
アップライトピアノの弦は全部一本だと思っている生徒さんが多いと思いますが、写メを見ると高音になるにしたがって二本、三本と増え、その一本一本を丁寧に手際よく調律して一つの音にしていくのです。
調律のためにわざわざ山口県からいらして頂きました調律師Tさん。
今回ご協力していただきまして感謝です。
そして、いつも丁寧に調律していただきましてありがとうございます。