こんにちは
東京都北区田端にあります高岩ピアノ教室講師の谷田幸子です。
もうすぐ卒業式
桜の開花予想も出始め、今年も卒業シーズンがやってきましたね！
北区田端の小学校でも、6年生は卒業の行事に向けて練習や色々なイベントが目白押し！
そんな中、一人の生徒さんが泣きながらレッスンにきました。
電話が鳴り・・・応答なし
Yちゃんは目を腫らしながら、そして流れてくる涙を拭いながらレッスン室に入ってきました。
その15分くらい前、携帯の電話が鳴ったのです。
私が何回も
「もしもし」
「もしも～し」
と何回叫んでも応答なし。
発信元を確認するとYちゃんのお母さんの携帯番号でした。
レッスン時間を過ぎても来ないので、心配になり私が連絡を入れた後でした。
「行きます！」
応答がないことに不安を覚えLINEに
「先程は電話に出ましたが応答がありませんでした。」
「今日は来られますか？」
と送りました。
返信は
「今から行きます。」
次の生徒さんが来る25分くらい前でした。
涙が止まらず・・・
それから５分後くらいに
「ピンポーン」
と呼び鈴を鳴らすYちゃん。
とても元気のない様子を見て、何となく私も察しましたので最初は何事もなかった様にレッスンを始めました。
泣きながらも頑張ったYちゃん
まずは１曲通して演奏してもらいました。
演奏中も、何回もしゃくりあげて涙を流しているYちゃんですが、何とか弾き終わりました。
ここで、Yちゃんにどうして遅れたのか理由を聞いてみました。
感謝の日と卒業式の練習
今日は先生とお母さん達と６年生の生徒達とで感謝をする会だったそうです。
前の日、中々眠れなかったのと、連日の卒業式の練習で疲れていたのが重なり、家に帰ってきてからいつの間にか寝てしまったようでした。
気がついたときにはレッスン時間が過ぎていました。
慌ててお母さんが電話をして
「遅れる理由を自分で話なさい」
と、Yちゃんに言ったそうです。
お母さんの気持ち
お母さんは、Yちゃんももうすぐ中学生なので自分でけじめを付けさせることを学んで欲しかったのだと思いました。
だから、Yちゃんが自ら電話をして遅れた理由、謝りの言葉、これから遅れてでも行く旨を自分の言葉で言わせたかったのだと感じました。
Yちゃん、エラいよ！
私はYちゃんから遅れた理由などを聞いて、逆に今日レッスンに来たことを褒めてあげました。
疲れていても、眠くても頑張ってピアノ教室に来て１曲演奏したそのことにエラいねと伝えました。
今はまだわからないけど
Yちゃんには、今回のお母さんの気持ちはまだわからないと思いますが、いつかそれが分かる時が必ず来ることと思います。
自分がやってしまったこと、謝罪、その事後処理、その後どのような行動をとったらよいのか、これらは将来、社会に出てきっと役に立つこと。
それを経験したことはYちゃんにとって非常に意味のあることだと思います。
「Yちゃん、頑張れ！」
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